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血糖値とは?血糖値が高いときの原因・症状について解説

[2025.05.27]

こんにちは、赤羽もりクリニックの院長の森 維久郎です。

今日は、糖尿病の検査項目「血糖値(グルコース)」についての解説記事を書きます。

  • 健康診断で血糖値が高いと言われた
  • 家族で糖尿病がいて少し気になっている

というお悩みの方に向けた記事です。

*当記事は、当院の森医師(院長)が監修しております。

血糖値とは

血糖値とは、血液中の糖分の濃度のことを指します。

食事としてとった糖分は、腸から吸収された後血液に入り込み、エネルギー源になります。

血糖値が高くなると、インスリンという血糖値を下げるホルモンが作用して高くなりすぎないようにするのですが一般的です。

糖尿病になるこのインスリンが不足したり、インスリンが効きづらくなり、血糖値が高い状態が持続しす。

血糖値が高い状態が10年単位で持続すると、心臓・脳・腎臓・眼・神経など身体の様々な箇所にジワジワ障害を起こします。

 

血糖値が高くなる原因

血糖値が高くなる原因の多くは、インスリンが効きづらくなることが原因です(インスリン抵抗性と呼びます。)。

その背景には、運動不足・肥満・ストレス過多などの生活習慣が原因になっていることが多いといわれています。

また血糖値を急激に上げるような白米や麺をよく食べることでも起きます。

ただし中には、遺伝的にインスリンが効きづらいような方や、免疫の病気でインスリンが出ないような方もいらっしゃいます。

【参考】

血糖値が高い時の症状

血糖値が少し高くても基本的に症状はありません。

糖尿病が怖いのは、この症状がない点にあります。

症状がないため放置されて10年ほど経ち、症状が出たころには血管の病気や心臓・脳の病気になっていることがあります。

一度起きた障害は元に戻りません。そのため症状が出てから治療をしても時すでに遅しのことも多々あります。

血糖値が300や400のように異常に高くなった場合は以下のような症状が出ます。

  • 喉の渇き
  • 脱水
  • 尿の回数
  • 尿量が増える
  • 体重が減る など

血糖値が300や400以上になりこのような症状がでた時は、短期的に意識障害になったりして入院加療や救急医療が必要になる可能性が高いので必ず医療機関の受診が必要です。

参考

食前血糖値・食後血糖値とは

血糖値を結果を解釈するときに、食前に測定したのか、食後に測定したのかが大切になります。

 

食前血糖値とは

10時間以上食事をとらずに、空腹の状態で測定した血糖の値です。

空腹のため血糖値が最も低く、診断や治療評価で使用します。

110mg/dl以上で境界型、126mg/dl以上で糖尿病型となります。

 

食後血糖値とは

食後2時間後の状態で測定した血糖の値です。

食事をしたり、糖分を負荷して、しっかりインスリンが働いているかを評価します。

食前血糖値が良好でも、食後血糖値の状態が悪い場合は注意が必要です。

140mg/dl以上で境界型、200mg/dl以上で糖尿病型となります。

 

血糖値が高い時に行う検査

問診を行った後、血液検査・尿検査を行います。

血糖値の測定だけでなく、以下のような項目を測定します。

 

・HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)

月単位の血糖の状態を評価するために使用し、健康診断などでもよく測定される項目です。

HbA1c6.5%以上になると糖尿病型となります。

詳しくは「ヘモグロビンA1cが高いと言われた時にまず読んでほしい記事【数値別】」をご参照ください。

 

・HOMA、Cペプチド

インスリンの効きやすさや分泌能を確認するために行う検査です。

糖尿病の診療に力を入れている医療機関で良く行われます。

 

・抗体検査(抗GAD抗体など)

糖尿病の中で、免疫の異常で糖尿病が発症するケースがあり、一度は測定する項目です。

糖尿病の診療に力を入れている医療機関で良く行われます。

 

・尿糖・尿蛋白

尿検査で糖分の状態を評価したり、腎臓の状態を評価するために行います。

糖尿病や腎臓病の診療に力を入れている医療機関で良く行われます。

尿蛋白については「タンパク尿を指摘されたらまず読んでほしい記事」をご参照ください。

 

・フリースタイルリブレ

保険が効くのは一部の患者さんですが、フリースタイルリブレという24時間の体の糖の状態をモニタリングする装置をつけることもあります。

 

血糖値が高い時の治療

血糖値が高い時には、以下の3つの治療を行います。

  • 食事の治療
  • 運動の治療
  • 医療機関で行う治療

食事については、血糖を急激に上げないような食事の選び方や食べ方を工夫すると良いです。

運動については、ジョギングなどの有酸素運動とスクワットなどの筋力トレーニングを行うと良いです。

医療機関で行う治療としては、重症度に応じて生活習慣の改善、飲み薬やインスリンの治療を行います。

糖尿病の診療に力を入れているクリニックなどでは管理栄養士による食事療法などを行っていることもあります。

参考

後回しにせず医療機関へ

糖尿病の可能性があると指摘されたドキッとされた方も多いと思いますが、後回しにせずに医療機関に受診されることをお勧めします。

糖尿病は症状が出る前の段階で治療を始める必要性があり、更に早期の段階で治療を始めた方が必要となる薬の量が少なくなり、食事制限などの生活習慣の制限も少なくも良くなることが多いです

通院する医療機関は糖尿病の診療に力を入れている医療機関が良いと思います。

 

最後に

いかがでしたでしょうか?

この記事をみてドキッとされた方もいらっしゃるかもしれません。

病院に行くのは少しハードル高い....という気持ち、とても分かります。

糖尿病は初期には自覚症状がなく、早く見つけることができればという患者さんを一杯みてきました。

しかし、早期に生活習慣を見直し、必要に応じて検査・治療を開始すれば、症状の進行を大きく抑えられます。

赤羽もりクリニックでは、医師の診察に加え、管理栄養士による食事指導や運動療法のサポート、必要な検査機器を揃え、あなたの「今の血糖値」を正確に把握し、最適なプランをオーダーメイドでご提案します。

「健康診断で血糖値を指摘された」「家族に糖尿病がいて不安…」という方は、どうぞお気軽にご相談ください。

もし当院の診療にご興味がある場合は以下の紹介ページをご覧になってください。

この記事を監修した医師
森 維久郎

赤羽もりクリニック院長。糖尿病を予防して人工透析や脳・心臓の病気を減らすコンセプトに年間1万人以上の外来診察を行う。 情報発信に力を入れており、赤羽もりクリニックのWEBサイトには年間500万人の来訪。 

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