チョコレートはダメ?慢性腎臓病で食べてはいけないものなのか
※当記事は森 維久郎院長が監修しています。
こんにちは、赤羽もりクリニックです。
今日は「慢性腎臓病とチョコレートの関係」についてお話をさせていただきます。「腎臓にチョコレートって悪いの?」「慢性腎臓病(CKD)だけど甘いものが食べたい…」。そのような、疑問やお悩みをお持ちの方に、ぜひ読んでいただきたい内容となっています。
チョコレート=禁止ではなく、工夫次第で楽しむことも可能です。腎臓の状態に合わせた正しい知識を身につけて、日々の生活に役立ててくださいね。
チョコレートは腎臓がカリウムを調整できていれば楽しめる
チョコレートは、慢性腎臓病(CKD)の方にとって調整が必要なカリウムを多く含む食品でもあります。特にカカオの成分が多いものや、ナッツ類が入っているほどカリウムを多く含みます。
カリウムは本来、体にとって重要な栄養素であり、血液検査でのカリウムの値が安定している場合は、制限せずむしろしっかり摂りたい栄養素です。ただし、腎機能が低下すると余分なカリウムが尿としてうまく排泄されず、「高カリウム血症」という状態になるリスクが高まります。
そして、体内に蓄積すると不整脈や心停止のリスクを高めるので、血液検査でカリウム値を確認することが大事になります。
参考記事:腎臓病で食べてはいけないものとは
クレアチニンを下げる食べ物はある?腎臓を守る効果的な食事療法とは
食べ方と分量の目安
「チョコレートは絶対にダメ」というわけではなく、食べる量と頻度、時間を工夫することが大切です。例えば、板チョコを1枚食べるのではなく、1かけ〜2かけ程度をゆっくり味わうようにしましょう。
また、食べる頻度を1日おきにしたり、夜遅くではなく昼食の後に食べるなど、血糖の急上昇を防いで食べる工夫が大事です。
生活習慣による慢性腎臓病のリスク
慢性腎臓病は単に腎臓だけの問題ではなく、生活習慣病と深く関わっています。チョコレートの食べすぎは、糖分・脂肪分の過剰摂取につながり、糖尿病・高血圧・脂質異常症といった病気を引き起こすことも。これらは腎臓にダメージを与える「悪循環」を作り出します。
高血圧に注意
高血圧は慢性腎臓病において最大のリスク因子のひとつです。その理由として、血圧が高いと腎臓の細い血管に強い圧力がかかり、腎臓のろ過機能が少しずつ壊れていくためです。
また、チョコレートそのものは塩分が少ない場合が多いですが、「チョコレート菓子(クッキーやケーキ、チョコレートスナック)」には塩分が多く含まれることも。糖分や脂肪の過剰摂取は体重増加を招き、肥満を通じて高血圧のリスクを高めます。
砂糖の摂りすぎは糖尿病のリスクに
糖尿病は腎臓の毛細血管を障害し、糖尿病性腎症として慢性腎臓病の主要な原因となります。チョコレートには砂糖が多く含まれ、食べ過ぎると急激な血糖値上昇(血糖値スパイク)を起こすこともあるので注意が必要です。
血糖の乱高下が繰り返されると、インスリン分泌や感受性が悪化し、糖尿病の進行につながります。さらには、糖尿病性腎症が進行すると、透析治療が必要になる場合もあるので注意しましょう。
脂質異常症が腎臓の血管にダメージを
脂質異常症は動脈硬化を進め、腎臓の血管にもダメージを与えます。チョコレートのお菓子類には動脈硬化の原因となる飽和脂肪酸が多く含まれ、中性脂肪やLDLコレステロール(悪玉)を増加させることも。
動脈硬化により、血管が硬くなることで腎臓への血流が悪くなり、血液をろ過する糸球体※も硬くなります。さらに脂質異常症は高血圧や糖尿病とも関連しており、生活習慣病が重なって進行するリスクがあります。
※毛細血管の集まりで、フィルターのように血液を濾過する
慢性腎臓病の悪化を防ぐためにできること
定期的な健康診断
腎臓の状態を把握することが早期発見につながるため、血液・尿検査を定期的に受けましょう。
血圧・血糖値のコントロール
日々の血圧測定や、医師の指導による血糖管理は腎臓を守る基本です。病院で血圧を測ると白衣高血圧により高く出てしまうことがあるので、家庭血圧を測ることをおすすめします。
日常生活の見直し
主食(ごはんなど)・主菜(たんぱく質)・副菜(野菜など)を摂ることで、栄養バランスのとれた食事になります。単品の食事(パン・おにぎりのみ)では、糖質・タンパク質・脂質が偏りやすいため、なるべく避けましょう。
※赤羽もりクリニック監修 医師と管理栄養士が教える腎臓病・糖尿病レシピの教科書より抜粋
上記のイラストのように、ランチョンマットの上に「主食・主菜・副菜」を配置するイメージで1食を考えると、自然とバランスが整います。
食事の基本は「1日3食」でバランスよく!
そこで以下のポイントに気をつけましょう。
・主食:1食につき1品(ごはん、パン、麺など)
・主菜:1食につき1品(肉、魚、卵、大豆製品など)
・副菜:1〜3品(野菜、海藻、きのこなど)
・乳製品・果物:1日に1品ずつが目安
さらに、筋肉量の維持には、食事とともに無理のない範囲で体を動かすことも大切です。日常生活の中で歩いて買い物に行く、階段を使うなど続けられることを取り入れていきましょう。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
当記事では、慢性腎臓病とチョコレートの関係について詳しくご紹介しました。チョコレートは「絶対NG」な食べ物ではなく、腎機能の状態や食べ方を工夫することで、楽しむことも可能です。
ただし、糖分や脂質の摂りすぎが腎臓に与える影響には注意が必要なため、腎臓を守るためには、日々の食生活の見直しや生活習慣の改善がとても重要です。
以上となりますが、当記事を参考に腎臓の状態に合わせた正しい知識を身につけ、日々の生活にお役立ていただければと思います。
なお、赤羽もりクリニックでは、医師と管理栄養士が連携し、患者さま一人ひとりの状態に応じた具体的な食事アドバイスや生活習慣のサポートを行っています。
「チョコレートを我慢すべきか迷っている方」、「食べ物で何が良いのか悪いのかが分からない方」、「自分の腎臓の状態が気になる方」へマンツーマンで寄り添うことが可能ですので、どうぞお気軽に以下のバナーよりご連絡ください。
参考文献:赤羽もりクリニック監修 医師と管理栄養士が教える腎臓病・糖尿病レシピの教科書
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