※当記事は森 維久郎院長が監修しています。

こんにちは、赤羽もりクリニックです。

今日は「【女性向け 食事編】クレアチニン値が少し高いと言われたときに見直したい生活習慣と腎臓ケア」についてお話しします。

最近、健康診断などで「クレアチニン値が少し高いですね」と言われて不安になったことはありませんか？

特に女性の場合、体質やライフスタイルの影響で腎臓に負担がかかりやすく、クレアチニン値にも変化が出やすい傾向があります。

そこで当記事では、女性が気をつけたい食事のポイントや腎臓を守る生活習慣について詳しく解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。

（当記事は院長の森医師監修です。）

クレアチニンが高い原因

クレアチニンとは、筋肉の代謝によって生じる老廃物の一種で、通常は腎臓がろ過し、尿として体の外へ排泄されます。しかし、このクレアチニン値が高いときには、腎臓のろ過機能が低下する傾向があります。

腎臓が老廃物をうまく排泄できない状態が続くと、体の中に不要な物質が蓄積し、全身の不調へとつながるおそれも。特に女性の場合は、いくつか特有の要因がクレアチニン値の上昇に関係していると考えられています。

例えばホルモンバランスの乱れや更年期による代謝の低下です。これらが影響して、腎臓病の原因である血圧や血糖の異常につながる可能性があります。

加えて、女性に多い過度なダイエットや断食などによる栄養不足も要注意です。タンパク質を極端に制限したり、エネルギーが不足したりすると、体の代謝バランスが崩れ、腎臓に余計な負担がかかってしまいます。

このように、女性は体質的にもライフスタイル的にも腎臓に影響を与えてクレアチニン値への影響が起きやすくなることがあります。

女性が気をつけたい腎臓の負担を減らす食事

女性の体調変化に合わせた食生活の見直しポイント

腎臓に負担をかけないためには、「摂りすぎない・偏らない」ことが基本です。栄養のバランスを整え、体の巡りを良くする食事を意識しましょう。

そこで、1日3食をしっかり摂り主食、主菜、副菜のバランスの良い食生活を行います。また女性特有の冷え性対策として、温かいスープや根菜類（しょうが、にんじん、ごぼう、大根など）を取り入れて、体の内側から温めましょう。

さらに、加工食品や外食に多い塩分を控えることも腎臓を守るポイントです。塩分の摂りすぎはむくみや高血圧を引き起こし、腎臓のろ過機能に負担をかけてしまいます。

調味料はできるだけ控えめにし、だしや香辛料で味に変化をつける工夫がおすすめです。

女性が意識したいタンパク質の摂り方！過剰摂取と不足のリスクに注意しよう

タンパク質は体に必要な栄養素で、筋肉を作る材料にもなっています。しかし、過剰に摂りすぎると腎臓に負担をかけます。

医師からの食事制限がある場合は指示に従いましょう。

特にダイエット目的で高タンパク食を続けると、クレアチニン値が上昇することも。 一方で不足しすぎると筋肉量が減り寝たきりのリスクが高くなったり、基礎代謝が落ちます。

魚・卵・大豆製品など、質の良いタンパク質を適量摂るようにしましょう。

カリウムの摂り方を押さえよう

カリウムはむくみの解消や血圧の安定に役立ちますが、腎機能が低下している人は摂りすぎに注意が必要です。しかし腎機能が低下しているすべての方にとって制限が必要とは限りません。

しっかり血液検査で制限が必要か確認していく必要があります。自己判断での制限は危険なのでやめましょう。

また、よく質問で『にんにくやコーヒーは摂取してよいのか』と聞かれます。基本的には血液検査での数値が基準値内で、カリウム制限の指示がなければ食べてはいけないものはありません。

しかし、コーヒーは利尿作用があるため、水分補給は水やノンカフェインのお茶などで摂りましょう。

むくみ・高血圧を防ぐ！減塩習慣

塩分を摂りすぎると体内に水分がたまり、むくみや高血圧を引き起こします。これは腎臓が水分を排泄しきれなくなるためで、クレアチニン値の上昇にもつながります。

調味料は「減塩しょうゆやだしの活用」で減塩の工夫をして、腎臓を守るうえでは1日の塩分摂取量を3g以上6g未満に抑えるようにしましょう。

腎臓の健康を守るライフスタイル

腎臓の機能を維持するためには、食事だけでなく日常の過ごし方も大切です。

適度な運動と水分補給の重要性

軽いウォーキングやストレッチなど、無理のない運動を続けることで血流が改善し、腎臓への酸素供給もスムーズになります。また、水分をしっかり摂ることで老廃物を体外に排泄しやすくなります。

ただし、水分制限がある場合は医師の指示を優先してください。

クレアチニン値を確認するための定期的な血液検査

「クレアチニンが少し高い」と言われた場合でも、定期的な血液検査で変化を追うことが大切です。一時的な上昇なのか、腎機能の低下によるものなのかを知ることで、早期に対策が取れます。

女性が気をつけたい生活習慣

以下のような小さな習慣の積み重ねが、腎臓の健康を守る大きな力になります。

・極端なダイエットで栄養不足にならないよう注意
・体を冷やさない服装・食事を心がける
・睡眠不足やストレスも腎機能低下の要因になるため、休息の質を高める

以下の参考記事で生姜などを使ったレシピを紹介していますので、ぜひご覧下さい。

参考記事:腎臓病の食事レシピ！簡単編〜基本を押さえて無理なく続ける健康習慣〜

さいごに

いかがでしたでしょうか？

当記事では、【女性向け 食事編】クレアチニン値が少し高いと言われたときに見直したい生活習慣と腎臓ケアについてご紹介しました。女性は体質やライフスタイルの影響から、腎臓に負担がかかりやすく、クレアチニン値も変動しやすい傾向があります。

冷えや栄養バランス、ホルモンバランスの乱れといった要素に目を向け、毎日の食事や生活の中でできるケアを積み重ねることが、腎臓の健康を守る第一歩です。

そこで、赤羽もりクリニックでは医師と管理栄養士が一人ひとりの体調やライフスタイルに合わせて、食事内容の見直しや生活習慣のアドバイスを行っています。

 「クレアチニン値が気になる」「何から改善したらいいのかわからない」といったお悩みをお持ちの方はどうぞお気軽に以下のバナーよりご連絡ください。

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