クレメジンとは?飲み方・副作用・腎臓への効果を専門医が解説
こんにちは、赤羽もりクリニックの院長の森 維久郎です。
本日はクレメジンと腎臓についてお話します。
歴史の深い腎臓の薬物療法で使われる薬ですが、飲みづらさなどの課題もある薬です。
クレメジンとは、飲み方、副作用、効果があるのかなどについて解説します。
*この記事は赤羽もりクリニックの院長の森医師が監修しています。
クレメジンとは
クレメジンとは特殊な活性炭をくすりとした内服薬です。
腎臓病になると、尿から毒素を出すことができなくなり、からだの中にたまります。
クレメジンは、腸の中で毒素を吸着して、腸から体の中に入るのを防ぎます。
クレメジンの飲み方
クレメジンは飲み方が特殊で食事と食事の間に飲みます。
食後2時間後に飲んでくださいという指示があることが一般的です。
これはほかのくすりも吸着してしまう可能性があるためです。
クレメジンの副作用
クレメジンの副作用は、以下のような消化器症状が多いです。
- 便秘
- 食欲がわかない
- 気持ち悪くなる
- おなかがはる etc
くすりを開始してから、これらの症状がないかを確認します。
クレメジンは本当に効果がある?
クレメジンは本当に腎臓を守る効果がありますか?という質問をよくされます。
日本腎臓学会が発行する「エビデンスに基づく CKD 診療ガイドライン 2023」には以下のように記載されています。
CKD 患者への球形吸着炭の投与による末期腎不全への進展、死亡といったハードエンドポイントの抑制効果は明確でないが、腎機能低下速度を遅延させる可能性があるため使用を考慮してもよい。
クレメジンの腎保護効果については医師によって解釈が委ねられています。
個人的には過去の研究も踏まえた上で腎臓を守る効果については現段階ではあまりはっきりしていないと解釈しています
まずは一般的に使用される腎臓を保護する薬を投与した上で必要に応じて検討する方向で考えています。(市販のよく分からないサプリや漢方よりは効果的という立ち位置で考えています。)
最後に
いかがでしたでしょうか?
クレメジンは、腎機能低下速度を遅らせる可能性が示唆されている薬です。
一方で、飲みづらさや消化器症状などの負担もあり、どのタイミングで投与を始めるか、どの患者さんに適切かを見定めるには専門的な判断が必要です。
赤羽もりクリニックでは、腎臓専門医による詳細な検査結果をもとに、あなたの生活習慣やお薬のご希望を考慮しながら、クレメジンを含む最適な治療プランをオーダーメイドでご提案いたします。
「本当に自分に必要なのか相談したい」という方は、ぜひ一度ご来院ください。
初回診察では採血・採尿データを見直し、腎機能の変化や体調をじっくり確認したうえで、最適な飲み方や服用タイミングを詳しくご説明いたします。
当院の診療に興味がある方は以下の当院紹介をご覧くださいね。
診療時間
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