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腎臓病の食事レシピ!作り置き編~簡単で続けやすい献立から始めよう~

[2025.09.27]

※当記事は森 維久郎院長が監修しています。

こんにちは、赤羽もりクリニックです。

今日は「腎臓病の食事レシピ!作り置き編」についてお話しします。腎臓病の方にとって毎日の食事管理はとても重要ですが、「毎回作るのは大変…」と感じている方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、簡単に作れて冷蔵・冷凍保存もできる“作り置きレシピ”をご紹介します。食事を無理なく続けたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

腎臓病食の基本

腎臓病における食事管理のポイント

腎臓病の食事管理では、主に次の三つがポイントになります

・タンパク質の調整
タンパク質は体を作るうえで重要な栄養素です。炭水化物、脂質では老廃物が出ませんが、タンパク質は利用される過程で老廃物が生じ、腎臓に負担をかけることがあります。

これらの老廃物は腎臓を通して体の外へ排泄され、摂取量が多くなると腎臓にとって処理する負担が増すことに。そのため制限がある方は量を調整する必要があります。

ただし、透析の有無や個々の腎臓の様子によってたんぱく質の必要量が異なるため、医師や管理栄養士の指導に従うことが大切です。

・塩分量に気をつける
腎臓病につながる高血圧の予防で減塩は必要ですが、無塩にする必要はありません。腎臓を守るうえでは1日3g以上6g未満を目標にしましょう。

・カリウムの量に注意
カリウムそのものが腎臓を悪くするわけではありません。カリウムは本来、体にとって重要な栄養素であり、血液検査でのカリウムの値が安定している場合は、制限せずむしろしっかり摂りたい栄養素です。

ただし、腎機能が低下すると余分なカリウムが尿としてうまく排泄されず、「高カリウム血症」のリスクが高まります。

そこで、かかりつけ医と相談しながら個々の体調に合わせ、カリウムの摂取量を慎重に判断する必要があります。

作り置きにおすすめの腎臓病メニュー

作り置きの大きなメリットは、時間の節約と「食べない日」が減ること。体調が悪い日や忙しい日でも手軽に腎臓にやさしい食事を選べます。

さらに、ある程度まとめて準備することで無駄な食材が減り、コスト面でも助かることが多いです。

冷蔵・冷凍で保存できる主菜・副菜

作り置きに最適!煮豚(ほうじ茶煮)

お弁当にもピッタリ!豆腐入り煮込みハンバーグ

野菜たっぷり!ミネストローネ


※赤羽もりクリニック監修 医師と管理栄養士が教える腎臓病・糖尿病レシピの教科書より抜粋

ストック野菜を活用しよう

毎回の調理を少しでもラクに、そして栄養バランスを整えるためにおすすめなのが「ストック野菜」です。野菜をあらかじめ下ゆでしておくことで、すぐに副菜や汁物の具材として使え、忙しい日でも手軽に野菜を取り入れられます。

また、野菜を一度ゆでることでカリウムがある程度減少するため、カリウム制限が必要な方にとっては安心して取り入れやすい利点もあります。ただし、実際には血液中のカリウム値が安定していればすべての腎臓病患者さんにカリウム制限が必要なわけではありません

そのため、カリウムの値を血液検査で確認しながら、自分に合った食べ方を見つけることが大切です。医師や管理栄養士の指導のもと、状態に応じたバランスの良い野菜の摂り方を心がけましょう。

特に様々な料理に応用できるピーマン・ほうれん草・にんじん・キャベツなどを下ゆでしておけば、必要なときにすぐ使えてとても便利です。1日に緑黄色野菜を使った副菜を2品以上取り入れることを目安に、ぜひ日々の献立にストック野菜を活用してみましょう。


※赤羽もりクリニック監修 医師と管理栄養士が教える腎臓病・糖尿病レシピの教科書より抜粋

減塩を無理なく続けるポイント

減塩生活では「調味料を増やす」のではなく「風味を足す」ことがコツです。しょうが・ねぎ・しそ・みょうがなどの薬味、レモンや酢の酸味、こしょうや七味などの香辛料を活用して、少ない塩分でも食事を楽しむことが大切です。

また、ごまやゆず皮、すだち・かぼすなどの柑橘類を使うと香りが加わります。かつお節や昆布、干ししいたけ、干しえびなどのだしを利用すると、薄味でも旨味が増して満足感が得られるのでオススメです。

さらに、彩りのある野菜や香草を添えることで見た目からも食欲を引き出せます。焼く・炒めるなど香ばしさを活かす調理法を選ぶことで、塩分控えめでも満足感のある食事に仕上がります。

尿検査と血液検査で腎機能の確認をしよう

腎臓病の進行度や現在の状態を知るためには、定期的な血液検査が欠かせません。特に「クレアチニン(Cre)」や「eGFR(推算糸球体濾過量)」の数値は、腎臓がどのくらい老廃物を排泄できているかを示す重要な指標です。

また、「尿素窒素(BUN)」や「カリウム・リン・ナトリウム」などの電解質の数値も、食事療法や薬の調整に役立ちます。血液検査の結果は一度だけで判断するのではなく、定期的に測定して変化を追うことが大切です。

一方、尿検査では「尿たんぱく」や「尿潜血」などを調べることで、腎臓のフィルター機能に異常がないかを確認できます。特に尿たんぱくは、腎臓病の進行度や治療効果を判断する重要な指標です。

これらの検査は一度きりではなく、定期的に行って数値の変化を追うことが大切です。少しでも腎機能の低下が見られる場合は、食事や生活習慣を見直すきっかけになります。

参考記事:クレアチニンの正常値とは?同時に腎機能やeGFRを検査で正しく理解しよう

さいごに

いかがでしたでしょうか?

今回は「腎臓病の食事レシピ!作り置き編」と題して、忙しい日常でも無理なく続けられる腎臓にやさしい作り置きメニューや、栄養管理のポイントについてお話ししました。腎臓病の食事療法では、タンパク質・塩分・カリウムなど、個々の状態に合わせた適切な調整がとても大切です。

無理をせず、しっかりと継続するためには、「手間を減らす工夫」と「正しい知識」が欠かせません。

赤羽もりクリニックでは、医師と管理栄養士が連携し、一人ひとりの腎機能やライフスタイルに合わせた具体的な食事提案を行っています。手厚いサポートで患者様にとって安心して治療に取り組めることから、慢性腎臓病が心配な方や、生活習慣について不安をお持ちの方は、どうぞお気軽に以下のバナーよりご連絡ください。

参考文献:赤羽もりクリニック監修 医師と管理栄養士が教える腎臓病・糖尿病レシピの教科書

この記事を監修した医師
森 維久郎

赤羽もりクリニック院長、日本腎臓学会腎臓専門医。人工透析を減らす診療をコンセプトに年間1万人以上の外来診察を行う。 情報発信に力を入れており、合計4冊書籍を出版、YouTubeチャンネル「じんぞうの学校」を運営、チャンネル登録者3万人以上。 

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