フリースタイルリブレとは?使い方や効果について解説
糖尿病でインスリンやGLP1製剤を使っている患者は、低血糖のリスクがあり、定期的に血糖値を測る必要があります。
今までは1日2-4回の頻度で指先に細い針をさせて血を絞り取り、それを血糖測定器で読み取る必要がありました。
そのため手間や、痛みなどの理由で、なかなか続けることが出来ないという患者さんが一定数いらっしゃいました。この問題を解決するために誕生したのが「フリースタイルリブレ」です。
フリースタイルリブレ
専用のセンサーを腕など皮下脂肪が多い所に装着し、読み取りの機械をSuicaを使うときのようにタッチすると、血糖値を測定することができます。
センサーは最大14日間の間付けっぱなしにして、その間であれば何回でも血糖値を測定することが可能です。
センサーを付けている間にシャワーを浴びても問題なく、自由度の生活を送ったまま検査を行うことが可能です。
フリースタイルリブレの使い方
文字で説明するより動画をみた方が早いです。
youtubeなどで様々なクリニックの院長先生がフリースタイルリブレの動画を載せているので、もしよろければ調べてみてください。
簡単で痛みもありません。
フリースタイルリブレの保険適用
フリースタイルリブレは便利な機械ですが、すべての患者さんに対して提供できるものではありません。
当サイトを運営するクリニックでは、インスリンの治療を行っている患者様に限定してフリースタイルリブレの使用を行っております。
それ以外でフリースタイルリブレを使用されたい患者様については、自費診療で行うこととさせて頂きます。(当院かかりつけの患者様に限ります。)
2週間分のセンサーとリーダーで合計10000円ですが、iphoneをお持ちの方はリーダーの購入が不要になるので、センサーのみで6000円でお渡しさせて頂いております。
ちなみに院長も自身でフリースタイルリブレを使ってみた経験があります。
空腹時のジュースがいかに血糖値を上げるかを体感して、以後ジュースを飲まなくなりました。
フリースタイルリブレの効果
フリースタイルリブレには医学的なメリットも期待されています。
特に、何度も測定できるため24時間の血糖値のトレンドを観察する事が可能で、低血糖を防ぐインスリンの調整を行うことが可能です。
2016年にLancetという科学誌から発表された論文では、フリースタイルリブレを使用することで低血糖になる時間を38%減少したと報告されました。
一方で皮膚の痒み、アレルギー反応も極少数ではありますが報告されているため体に合わない場合は従来の血糖測定を行った方が良いとされています。
当院のフリースタイルリブレの診療
当院では、クラウドベースの糖尿病管理システム「リブレview」を使用しています。
このシステムを使うことで、iphoneであれば専用のアプリケーションを使って患者様の血糖を自動的にアップロードすることができ、専用のリーダーを使うときであればUSBケーブルで読み込むことができます。
1型糖尿病や2型糖尿病でインスリンを使用している患者様には積極的に推奨させて頂いております。
またそうでない方も、一度血糖値のトレンドをみることで自分の血糖の状態が可視化されるので一度自費でリブレを付けてみることをオススメさせて頂きます。
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