腎臓の検査
このページでは腎臓診療で行う検査についてまとめます。
血液検査
クレアチニン
腎臓の状態をみる代表的な検査です。しかし、近年eGFRを使って評価するのが主流になっています。
参考:「クレアチニンが高いと言われたらまず読んでほしい記事」
eGFR(イージーエフアール)
先述のクレアチニンの進化バージョンです。腎臓の状態が大まかに100点満点で今何点かが分かります。
シスタチンC
クレアチニンが高いと言われた時に、より詳しく調べるために使用される検査です。
尿素窒素(BUN)
腎臓が悪くなることによって出しきれなくなった毒素を測定しています。腎臓病ステージ5の人が透析を準備することを決める指標として使用します。
K(カリウム)
野菜・果物に含まれる成分で、腎臓が悪くなると、尿から出し切れなくなります。
カリウムの値が5.5meq/L以上になると心臓の拍動に異常が生じて起きる突然死のリスクが上がります。
参考:「腎臓病でカリウム制限が必要な理由と腎臓病治療の考え方」
Ca(カルシウム)
腎臓が悪くなるとカルシウムを作るホルモンが減り、カルシウムが減ります。
骨を溶かして補おうとするため低い状態が続くと骨がもろくなる可能性があります。
カルシウムの値は8.5-9.0mg/dl辺りを目標として治療をします。
P(リン)
添加物や肉などの動物性タンパクに含まれている成分で、腎臓が悪くなると、尿から出し切れなくなります。
リンの値が高い状態が続くと、動脈硬化が進行して、腎臓の障害のスピードも変わると言われています。
FGF23
保険診療で行うことができませんが、近年注目されている腎臓の血液検査です。
慢性腎臓病の初期からFGF23が上昇することから、慢性腎臓病の進行の指標になるともいわれています。
参考:「FGF23とは」
尿検査
タンパク尿
腎臓の状態をみる代表的な検査で、「腎臓のSOS」のような役割を果たします。
参考:「タンパク尿が出ていると言われたらまず読んでほしい記事」
尿潜血(にょうせんけつ)
タンパク尿と同じように「腎臓のSOS」のような役割を果たしますが、泌尿器科の病気でも出るので区別する必要があります。
参考;「尿潜血と言われたらまず読んでほしい記事」
尿中アルブミン
アルブミン尿は、腎臓のSOSの役割を担う尿検査項目で早期発見のマーカーになると言われています。
参考:「アルブミン尿とは ~腎臓の障害を早期発見する尿検査~」
画像検査
腎臓エコー
腎臓を超音波で形を観察することで評価します。
サイズを評価して原因を探したり、腎血流を評価するために行います。
参考:「腎臓エコーでわかること」
頸動脈エコー
脳の入り口の頸動脈の状態を評価して、全身の動脈硬化を予想する検査です。
腎臓病の方は心臓や脳の病気になる可能性が2-3倍になると言われており、背景にある動脈硬化を評価することが重要です。
参考:「頸動脈エコーでわかること ~超音波で動脈硬化を見える化~」
血圧脈波検査
全身の動脈硬化、足の血流を調べる検査で頸動脈エコーと並び全身の動脈硬化を調べることができます。
inbody検査
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