動脈硬化とは?原因を調べるための3つの検査方法
こんにちは、赤羽もり内科・腎臓内科の院長の森 維久郎です。
本日は動脈硬化の検査のお話をしたいと思います。
- 健康診断でコレステロールが高いと言われた
- 動脈硬化が気になる
- 動脈硬化と言われたけどどんな検査をしたら良いの?
などでお悩みの方は是非読んでいただきたいです。
【目次】
動脈硬化とは
動脈硬化とは、血管が硬くなり弾力性が失われた状態のことを指します。
動脈硬化の原因として以下のようなものがあります。
- タバコ
- コレステロール
- 糖尿病
- 高血圧
- 肥満
- ストレス
- 運動不足
- 加齢 など
動脈硬化を放置すると
動脈硬化を放置すると、血液の通り道が狭くなったり、血管が詰まりやすくなることで以下のような病気になりやすくなります。
- 心筋梗塞・心不全
- 脳梗塞
- 腎機能低下 など
動脈硬化の検査の目的
動脈硬化が起きても、最初のころは全く症状がありません。
動脈硬化の検査を行うことで、動脈硬化の見える化を行ったり、原因を調べることが可能になります。
動脈硬化で必要な3つの検査
動脈硬化と言われた以下の3つの検査を行います。
- 血液検査
- 血圧脈波検査(ABI/PWV)
- エコー検査
動脈硬化と血液検査
動脈硬化では血液検査を行うことで原因を調べることが可能になります。
具体的には以下のような検査を行います。
- 悪玉コレステロール
- 善玉コレステロール
- 中性脂肪
- 血糖
- ヘモグロビンA1c など
動脈硬化と血圧脈波検査(ABI/PWV)
血管の状態を見える化する検査で、以下のことがわかります。
- 詰まり具合
- 血管のしなやか
- 血管年齢
以下のように腕と足の血圧を測定することで行う検査です。
痛みはなく、5-10分ほどで終わります。
動脈硬化とエコー検査
脳の入口である首の頸動脈(けいどうみゃく)を超音波を使って見える化する検査「頸動脈エコー」が有用です。
頸動脈は外から見える唯一の太い血管であり、頸動脈に動脈硬化がある場合は全身に動脈硬化が起きている可能性があります。
以下のように特殊な機材を使って行う検査で、痛みや被爆もなく安全に行えるのが特徴です。
その他、眼底検査などを行うことで動脈硬化の評価を行うことも可能です。(眼科で行います。)
頸動脈エコーについては「頸動脈エコーでわかること」もご参照ください。
動脈硬化の検査の費用
保険適応であれば血液検査+血圧脈波検査+頸動脈エコーで3割負担で4000-6000円程度です。
動脈硬化に関するよくある質問
よくある質問を3つほど紹介します。
動脈硬化の検査は病院のどの科目の診療科に受診すればよいですか?
これは病院やクリニックにより検査が出来る施設とそうでない施設があります。
一つの目安として、「血管」に関わる科目の診療科に受診されると検査が可能なことが多いです。
- 循環器内科
- 腎臓内科
- 糖尿病内科
- 脳神経内科 など
当院でも検査は可能で、東京都や埼玉の方からご相談を頂くことが多いです。
動脈硬化の検査は何歳から行った方が良いですか?
特に決まりはありませんが、40歳以上で次の項目に該当する方にはお勧めします。
- タバコを吸っている
- アルコールをよく飲む
- コレステロールが高い
- 血圧が高い
- 肥満
- 手足の冷感、しびれがある
動脈硬化の検査が保険適応になるのはどんな方ですか?
保険適応になるかどうかは患者さんの病名により、支払い基金が判断するため加入している保険やお住まいの地域などに異なります。
あくまで目安ですが、糖尿病、高血圧、脂質異常症の診断を受けている方や閉塞性動脈硬化症、脳梗塞の疑いのある方には保険適応になることが多い印象です。詳しくは主治医にご相談ください。
動脈硬化の検査を希望される方へ
当院では木曜日にエコー外来を設置して、超音波検査や血圧脈波を行っています。
かかりつけの方は、WEBで予約が可能です。
かかりつけでない方については、以下の流れになります。
① 初診(医師の診察+血液検査) WEB予約の「初診」からご予約ください。
② 再診(頸動脈エコー+血圧脈波検査+すべての検査の結果説明)木曜日のみです。
何かご不明な点がございましたら遠慮なくご相談ください。
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