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コロナワクチン接種後の血尿について

[2025.06.20]

こんにちは、赤羽もりクリニックの院長の森 維久郎です。

今回は「新型コロナワクチン接種後に血尿が見られるケース」についてお話しいたします。

ワクチン接種後に血尿が出て驚かれる方もいらっしゃいますが、特にIgA腎症という腎臓の病気が関連している可能性が指摘されています。見逃されがちな症状ではありますが、適切なフォローアップが重要です。

「血尿が出たけど様子を見ていいのか心配」という方は、ぜひ最後までご覧ください。

(当記事は院長の森医師が監修しております。)

新型コロナワクチン接種後に血尿が出るケースとは?

新型コロナワクチン接種後に血尿が出る事例が報告されており、ご相談を頂くのでまとめてみました。

現段階でわかっている内容をまとめると以下のようなものです。

  • IgA腎症という腎臓の病気の患者がある方で高頻度に起きている
  • 短期的にこの血尿で深刻な腎機能障害に至る可能性は低いと考えられている
  • 今までIgA腎症の診断がついていない方については血尿が消失しても腎臓内科でフォローを受けた方が良い

血尿については2回目接種後に起きること多く、20代の方が一番多いようです。

日本腎臓学会・厚生労働省からの報告では、ワクチン後の血尿について約7割の方がIgA腎症の診断がついており、残り3割の方は未診断の方です。

多くの方の血尿は数日で消失して、深刻な腎機能障害には至っていないようです。

IgA腎症の方のコロナワクチン接種については、現段階ではメリットがデメリットが上回ると考えられるため推奨されます。

ワクチン後の血尿がある方は未診断のIgA腎症の可能性があるので長期的な視点で腎臓内科医のフォローを受けることが望ましいと考えてます。

詳しくは日本腎臓内科学会の「COVID-19ワクチン接種と肉眼的血尿出現の関連性に関する調査研究」アンケート調査結果のご報告をご確認ください。

さいごに

いかがでしたでしょうか?

今回は、新型コロナワクチン接種後にみられる血尿について、現時点で分かっている情報をまとめました。

特にIgA腎症が関係しているケースが多く、短期的には重篤化しないことが多いものの、未診断のIgA腎症の可能性もあり、軽視はできません。

血尿が一時的に消失しても、自己判断で様子を見るのではなく、腎臓専門医の診察を受けることで、今後の健康管理に大きな安心を得られます。

ネットの情報だけでは不安が募り、正しい判断が難しくなることもあります。だからこそ、専門家のサポートが大切です。

赤羽もりクリニックでは、腎臓病専門医が、丁寧な診察と必要な検査・フォローアップを行っています。

「ワクチン後に血尿が出たけど、このまま様子を見ていいのか不安」

「IgA腎症かもしれないと聞いて心配」という方は、ぜひ一度ご相談ください。

当院の診療について詳しく知りたい方は、以下のクリニック紹介ページをご覧ください。

この記事を監修した医師
森 維久郎

赤羽もりクリニック院長、日本腎臓学会腎臓専門医。人工透析を減らす診療をコンセプトに年間1万人以上の外来診察を行う。 情報発信に力を入れており、合計4冊書籍を出版、YouTubeチャンネル「じんぞうの学校」を運営、チャンネル登録者3万人以上。 

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