クレアチニンを下げるための食事レシピはある?腎臓病食のポイントを総まとめ
※当記事は森 維久郎院長が監修しています。
こんにちは、赤羽もりクリニックです。
「クレアチニン値が高い」と聞くと、つい「これを食べれば下がるかも」と思いたくなりますよね。しかし、残念ながら特定の食品やレシピだけでクレアチニンを下げることはできません。
それでも、腎臓に負担の少ない食事を意識することは可能です。当記事では、腎臓病の方が日々の食事で気をつけたいポイントや、献立作りのコツをまとめてご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
実践できる食事レシピと献立アイデア
腎臓病の食事療法では、塩分やタンパク質の摂取量を適切に管理しつつ、毎日の食事を美味しく続けることが大切です。ここでは、主菜、食事全体の満足度を高める副菜と汁物について、レシピをご紹介します。
タンパク質と塩分を考慮した主菜のレシピ
「生だらのレンジ蒸し」
バリエーションが難しい魚を主菜にし、レンジ調理で調理時間も短く、手軽に実践できるレシピです。タレを別でつけることで、塩分の調整も可能です。
副菜と汁物の簡単レシピ
「肉じゃが」
昔ながらの定番メニューも、調味料と水分量を工夫することで、塩分を抑えつつ美味しく仕上げられます。
「はるさめの中華スープ」
食事に汁物を加えることで満足感が得られます。鶏ガラだしの素などの調味料を少量に抑え、具材で風味を出すことで、手軽ながらも塩分を抑えた優しい味わいに調整しています。
忙しい日のための市販品・宅配食の上手な活用法
仕事や家事などで忙しい日は、腎臓病食に合わせた食事を毎日手作りするのが難しいこともあります。そのような場合は、市販品や宅配食を賢く取り入れて、食事管理の負担を軽減しましょう。
1食ごとの栄養成分値が明確なため、献立の計算の手間が省け、安心して利用できます。毎日でなくても、特に忙しい曜日や体調が優れない日のためにストックしておくと非常に便利です。
「クレアチニンを下げる」食事はない?腎臓病食の本当の目的
「クレアチニン値が高いから、これを食べれば下がる」という特効薬のような食品やレシピは残念ながらありません。その理由を以下で説明します。
腎臓の働きとクレアチニン値の関係
腎臓は、血液をろ過して体内の老廃物や余分な水分、塩分を尿として排出する役割があります。このろ過機能が低下すると、老廃物が体内に溜まり始めます。
クレアチニンは、筋肉の代謝によって生じる老廃物の一種です。健康な腎臓であれば尿と一緒に排泄されますが、腎機能が低下すると体内に溜まりやすくなり、血液検査で「クレアチニン値が高い」と指摘されることがあります。
つまり、血液検査でクレアチニン値が高いということは、腎臓のろ過機能が以前より弱っている可能性があることを示しています。
ろ過機能が弱まっているところを食事で回復するのは難しいため、「クレアチニンを下げる」食事はないのが現状です。
腎臓病(CKD)の食事管理が重要な理由
CKDは進行性の病気です。初期には自覚症状がほとんどないため、気づかないうちに病状が進行し、最終的には透析療法が必要になることもあります。
腎臓の機能が一度低下すると、基本的に元に戻ることはありません。そのため、腎臓の機能が低下する原因を取り除くための一つに食事管理があります。
食事管理によって腎臓への負担を最小限に抑え、残された機能を守ることが、進行を防ぐための最も重要な治療法の一つとなります。
自己判断による誤った食事制限は、低栄養や脱水などを招き、かえって病状を悪化させる危険性があるので止めましょう。
腎臓への負担を軽減する2つの栄養素管理術
①腎臓の負担を減らす「摂り方」の工夫
タンパク質は筋肉や臓器を作るために不可欠ですが、体内で利用される過程で、老廃物(尿素窒素など)が発生します。過剰摂取をすると腎臓は、この老廃物を排泄する際に大きな負担を負います。
しかし、タンパク質摂取量が不足している場合筋肉量の低下、低栄養につながり寝たきりのリスクにもつながるので、自己判断はせず医師と相談し制限が本当に必要なのか確認しましょう。
また、タンパク質を制限する代わりに、エネルギー源となる炭水化物(糖質)や脂質をしっかり摂る必要があります。タンパク質摂取が抑えられている状態でエネルギー(カロリー)が不足すると、体は代わりに筋肉を分解してエネルギーを取り出そうとします。
これはかえって老廃物を増やし、腎臓への負担を増大させる可能性があるため、しっかりカロリーを確保することが極めて重要です。
②味の満足度を高める「だし」「酸味」「香味野菜」の活用術
高血圧は腎臓病を悪化させる最大の要因の一つです。腎臓の機能が低下すると、塩分(ナトリウム)の排泄が難しくなり、体内に水分が溜まって血圧が上がります。1日の塩分推奨量は3g以上、6g未満とされています。
そこで以下、「だし」「酸味」「香味野菜」を活用するとよいです。
「だし」の活用:昆布やかつお節、きのこ、野菜などから丁寧にとった「だし」は、食材の旨味を最大限に引き出し、少ない塩分でも満足感のある味付けを可能に。
「酸味」の活用: 酢、レモン、かぼすなどの酸味は、塩味が薄い料理でも味を引き締める効果があります。
「香味野菜」の活用:しょうが、にんにく、ねぎ、シソなどの香味野菜や香辛料は、風味を豊かにし、薄味を感じさせない工夫として非常に役立ちます。
隠れ塩分に注意!加工品や調味料のチェックポイント
塩分制限で最も見落としがちなのが、調理に使われる塩分以外の「隠れ塩分」です。
加工食品:パン、ハム、ソーセージ、ちくわ、かまぼこ、カップ麺、インスタント食品などは、製造過程で塩分が多く使われていることがあります。
調味料: 醤油、味噌、ソース、ケチャップ、ドレッシングだけでなく、だし入り味噌や減塩とうたわれている調味料でも、使用量によっては塩分オーバーになることも。
外食・市販の総菜: 外食や市販の総菜は、味が濃く塩分が多い傾向にあります。利用する際は、必ず栄養成分表示を確認するか、頻度を控えるようにしましょう。
食事で気になるQ&Aと生活習慣のヒント
腎臓病の食事管理を続ける中で、日常生活の小さな疑問や習慣についての悩みが生まれることは少なくありません。ここでは、よくある疑問と継続のヒントを紹介します。
腎臓病と血圧の関係:コーヒー摂取は問題ない?
医師から制限の指示がない方は問題ありません。
しかしコーヒーにはカフェインが含みます。カフェインを含む飲料は利尿作用があるため、水分としての摂取は避けて水で水分をとるのが良いでしょう。
健康的な食事を無理なく続けるための工夫
腎臓を守るための食事は短期的で行うのではなく、長期にわたる生活習慣の改善です。無理なく続けるための工夫が成功の鍵となります。
・完璧を目指さない:たまには外食したり、好きなものを少し食べたりすることも、ストレス軽減のために必要です。完璧な制限よりも、全体的なバランスと継続を重視し、翌日からまた管理を続ける柔軟性が大切です。
・家族の理解と協力:家族に病気のことや食事のポイントを理解してもらい、協力してもらうことで、食事の準備における負担が大きく軽減されます。可能な範囲で、家族全員が減塩の食生活に慣れることも有効です。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
当記事では、「クレアチニンを下げる特効薬、食事はない」という事実と、腎臓の機能を守るための具体的な食事管理のポイントをお伝えしました。自己流の制限は低栄養などを招く危険があるため、タンパク質、塩分、エネルギーの適切な管理が不可欠です。
赤羽もりクリニックでは、腎臓病の専門知識を持つ医師と管理栄養士が連携し、あなたのライフスタイルと検査データに合わせた、具体的かつ継続可能な食事メニューの提案とフォローアップを行っています。
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参考文献:赤羽もりクリニック監修 医師と管理栄養士が教える腎臓病・糖尿病レシピの教科書
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