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クレアチニンが低い原因とは? ~腎機能との関係とeGFRの重要性を踏まえポイント解説〜

[2025.11.28]

※当記事は森 維久郎院長が監修しています。

こんにちは、赤羽もりクリニックです。

クレアチニンは腎臓の機能と深く関わる数値として知られていますが、「低い」と不安になりますよね。

そこで当記事では、クレアチニンが低くなる原因を詳しく解説し、あなたの腎機能とどう関係しているのかをわかりやすく説明します。

あわせて「eGFR」という腎機能を見るうえで重要な指標についても触れていますので、クレアチニンが低いことで悩んでいる方や、健康診断の結果を正しく理解したい方はぜひ最後までご覧ください。

クレアチニンが低い原因とは

筋肉量の低下による影響

筋肉がクレアチニンを生み出すため、筋肉が減ればクレアチニンも下がります。運動不足・高齢者の筋肉減少・長期入院・寝たきりなどが原因になることがあります。

栄養不足・低タンパク食の関係

食事量が極端に少ない場合や、ダイエットでタンパク質摂取が不足すると、筋肉量が減り、クレアチニンが低くなることがあります。特に女性や高齢者、ダイエット中の方は筋肉量が少なめなことが多く、体質や生活によって「低めの値になりやすい」ことが特徴です。

腎臓や肝機能の異常による低下

腎臓の問題ではクレアチニンは通常「上昇」しますが、逆に肝硬変などがあり肝機能の低下ではクレアチニン生成が減るため低くなるケースがあります。

クレアチニンが低いとどうなる?

クレアチニンが低いこと自体は、すぐに危険があるわけではなく、多くは筋肉量などによるものです。ただし、その背景に筋肉量の低下や栄養不足など健康上の問題が潜んでいる場合、そのまま放置すると体力や健康の低下につながることがあります。

たとえば、以下のような症状・変化がある場合は注意が必要です。

・食事量が減っている
・体重が急に落ちている
・疲れやすい、動くとすぐに疲れる
・筋力が弱くなってきた(立ち上がりにくい、歩くスピードが落ちた など)

このような状態が続くと、筋力低下や免疫機能の低下、転倒リスクの増加などにつながりやすくなります。

クレアチニンが低いときに改善は必要なのか?

クレアチニンが低くても、すべてが異常というわけではありません。必要なケースと、様子を見ればよいケースがあります。

改善が必要なケースと不要なケースの違い

まず押さえておきたいのは、クレアチニンが低いだけで病気の判断はできないということです。

改善が必要ないケース

・もともと筋肉量が少ない体質
・女性・高齢者で自然に低め
・ダイエットや一時的な食事量低下が原因

上記3点は特に病気ではなく体質的なものです。

 改善が必要なケース

・急激に数値が低下した
・栄養状態の悪化が疑われる
・筋肉量の顕著な減少
・肝機能の異常が疑われる

クレアチニンが「いつもより低い」「急に下がった」と感じた場合は、自己判断せず、一度医療機関で検査を受けましょう。低下の背景を知ることで、腎臓の状態のより正確な評価にもつながります。

原因をはっきりさせることで、具体的な対処法が見つかり、安心して対応できます。

高齢者は筋肉量を維持・増やす運動を

特に高齢者は筋肉量が減りやすいため、「日常で少しでも筋肉を使う習慣」を意識するだけでも改善が期待できます。また、高齢者以外の方でも筋肉が少ないと将来寝たきりのリスクにつながることもあるので、筋肉の維持増加が必要になってきます。

日常の中でできるおすすめの運動

・スクワット
・かかと上げ
・ウォーキング
・軽いダンベル運動

上記のような運動で筋肉量を維持・増加していきましょう。

栄養バランスを整えてタンパク質を適切に摂取する

低タンパク食や食事量の不足など食事に偏りのある方はクレアチニン低下につながります。1日3食の中に肉・魚・卵・大豆製品(豆腐、納豆)・乳製品などいろいろな種類のタンパク質を摂取することが重要です。

ただし、過剰なタンパク質は腎臓に負担をかけるため、バランスが大切です。

クレアチニンと腎機能との関係を理解しよう

クレアチニンは、本来腎臓でろ過され尿として排泄されます。そのため、クレアチニン値が高い場合は腎機能低下のサインになることがあります。

クレアチニンが低い場合も腎臓の問題も考えられますが、筋肉量や栄養の問題であることが多いです。

クレアチニン値でわかることと注意点

クレアチニン単独では腎機能を正確に把握できません。 なぜなら、筋肉量や性別、年齢で大きく変動しやすいからです。

そのためeGFR推算糸球体ろ過量)という指標を必ずセットで確認することが大切です。

参考記事:クレアチニンが高いとどうなる?検査の基準値・原因・症状を徹底解説

クレアチニン値の検査と見方

検査結果で見るべき「eGFR」との関係

eGFR(推算糸球体ろ過量)は、クレアチニン値・年齢・性別から算出される、腎機能の指標です。これは健康な人の腎臓の働きを100点満点としたときに、あなたの腎臓が現在何点かを示す値であり、腎臓の状態を客観的に評価できます。

クレアチニン値は「増えているか・正常範囲か」など数値だけで判断しがちですが、体格や年齢の影響を強く受けるため、それだけでは腎臓の状態が正確にわかりにくいことがあります。その点、eGFRを確認することで、同じ数値でも“腎臓がどれくらい働いているか”をより正確に把握でき、病気の進行度や治療方針を判断しやすくなるというメリットがあります。

一般的に、eGFRが60点以下になると慢性腎臓病が疑われることがあります。

健康診断で注意すべきポイント

そこで、腎機能の正確な評価のためには、クレアチニン単独の数値に一喜一憂せず、必ずeGFRの欄を確認しましょう。特に、昨年の数値と比べて腎機能に急激な低下がないかを見るのが重要です。

また、血液検査と合わせて行われる尿検査で尿蛋白の有無をチェックすることも、腎臓病の早期発見において非常に重要になります。

尿検査でチェックするポイントに関しては以下の記事に書いてあるので、ぜひご覧ください。

さいごに

いかがでしたでしょうか?

当記事では「クレアチニンが低い原因」と「腎機能との関係」について詳しく解説しました。クレアチニン値が低いからといって必ずしも異常とは限りませんが、急な変化や長期間の低下が続く場合には、栄養状態や筋肉量、肝機能など何らかの健康上のサインである可能性もあります。

検査結果や医師の指導を元に、腎機能を健康に保っていただければ幸いです。

そこで赤羽もりクリニックでは、医師と管理栄養士があなたの身体状態や生活スタイルに合わせた、食事・運動の具体的なアドバイスを行っています。

「自分の数値が正常なのか不安」
「食事や運動で何を気をつければいいのかわからない」

など、腎臓や生活習慣に心配を抱えている方には親身に寄り添ってフォローアップが可能ですので、どうぞお気軽に以下のバナーよりご連絡ください。

参考文献:赤羽もりクリニック監修 医師と管理栄養士が教える腎臓病・糖尿病レシピの教科書

この記事を監修した医師
森 維久郎

赤羽もりクリニック院長、日本腎臓学会腎臓専門医。人工透析を減らす診療をコンセプトに年間1万人以上の外来診察を行う。 情報発信に力を入れており、合計4冊書籍を出版、YouTubeチャンネル「じんぞうの学校」を運営、チャンネル登録者3万人以上。 

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