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腎臓病とは 原因、症状、検査、治療など

こんにちは、赤羽もり内科・腎臓内科の院長の森 維久郎です。

今日は、慢性腎臓病についてお話をしていきます。

【目次】

  1. 腎臓病とは
  2. 腎臓病の原因・病気
  3. 腎臓病の症状
  4. 腎臓病の検査
  5. 腎臓病の治療・予防法

腎臓病とは

腎臓病とは腎機能が低下した状態を指します。

腎臓は血液をろ過して、必要なものと不要なものを振り分け、不要なものを尿と排出する臓器です。

腎臓病はこの機能が低下することで、必要なものが不足したり、不要なものが溜まってしまい全身に影響を与えます。

現在、日本の成人の8人に1人は慢性腎臓病と言われている新たな国民病です。

 

腎臓病の原因・病気

腎機能低下の原因は多岐にわたりますが、主に5つのパターンに分けることができます。

  1. 高血圧による腎機能低下
  2. 糖尿病による腎機能低下
  3. 免疫や遺伝性の病気によるもの
  4. 腎臓の形態学的な異常によるもの
  5. その他

これらのどの原因が腎臓に影響を与えているかを知ることが非常に大切です。

 

腎臓病は腎臓が悪い状態を表す言葉であり、腎機能が悪くなる原因に基づいて以下の病名をつけます。

  • 腎硬化症
  • 糖尿病性腎症
  • IgA腎症
  • 多発性嚢胞腎
  • ネフローゼ症候群
  • 腎後性腎不全 など

 

腎臓病の症状

腎臓病の初期症状はありません。

腎臓病が進行すると以下のような症状がみられるようになります。

  • むくみ
  • 尿量増加・尿量低下
  • 倦怠感
  • 貧血
  • 筋力低下
  • 高血圧 など

症状の種類や個人差はありますが、腎臓病のステージ4になってから起きることが多いです。

腎機能の低下が進行すると、体内から老廃物・水分などの不要な物質が排泄されなくなります。

その結果、腎機能が低下し重症化すると余分な水分によるむくみや、毒素による倦怠感などが起きます。

これら症状が出てきた場合は、かなり進行していることが予想され、場合によっては人工透析や腎移植などの治療が必要になります。

詳しくは「腎臓病の初期症状をチェックしよう」をご参照ください。

 

腎臓病の検査

腎臓病の原因は1つだけで起きているわけではなく、複数の原因が複合的に関わっていることが多いです。

どの原因が関わっているかを調べるためは血液検査、尿検査、画像検査を一通り行うことが望ましいです。

 

腎臓病の血液検査

血液検査の項目としては以下のようなものを行います。

 

腎臓病の尿検査

尿検査の項目としては以下のようなものを行います。

 

腎臓病の画像検査

画像検査(生理検査)としては以下のようなものを行います。

 

問診と検査結果で、ある程度原因の予想をつけ、治療を行ないながら原因を特定していきます。

免疫の病気や急激な腎機能低下がある場合は、腎生検と呼ばれる細胞レベルでの変化を調べる検査を検討します。

 

腎臓病の治療・予防

腎機能低下の治療・予防法には以下のような方法があります。

  1. 高血圧・糖尿病の治療
  2. 腎機能低下の合併症の治療
  3. 健康的な生活習慣を送る
  4. 定期的な腎臓のパラメータの観察

一つ一つ触れていきましょう。

腎臓病と高血圧・糖尿病の治療

腎機能低下を抑えるために高血圧と糖尿病の治療を必ず行いましょう。

目標は年齢や持っている病気によって異なりますが、個人的には以下を推奨しております。

  • 家庭血圧:125/75mmHg以下
  • 目標HbA1c値:7.0%以下

高血圧や糖尿病の薬には腎臓を保護する作用があり透析を遅らせることが証明されている薬もあるので積極的に検討しています。

クレアチニンを下げる薬はある?腎機能が低下したときの治療薬」をご参照ください。

 

腎臓病の合併症の治療

腎機能低下が進行すると、以下のような合併症が起きることがあります。

  • 動脈硬化
  • 筋力低下
  • 腎性貧血
  • アシドーシス
  • 高リン血症 など

これらの合併症は腎機能低下を引き起こしたり、生命予後が低下する可能性があるため悪循環の原因となるため治療を行なう必要があります。

 

腎臓に良い健康的な生活習慣を送る

腎臓病に良い正しい生活習慣を送ることが大切で以下のようなことに気をかけましょう。

ただし、これらは長期的に続けていく必要があるため無理ない範囲で行う必要があります。

 

定期的な腎臓のパラメータの観察

腎臓が悪くなっているかを定期的に確認することで日々の治療があっているかを確認すると良いです。

具体的には以下の2つを最低限でも確認しましょう。

 

当院を受診希望の方へ

赤羽もり内科・腎臓内科 「森 維久郎」

いかがでしたでしょうか?

慢性腎臓病は医療関係者からしても理解が難しい病気です。

「健康診断や他の病院に通院している時に主治医から指摘され、説明を受けたけどなんかしっくりこない。。。」

そんなお声を頂きます。

当院は慢性腎臓病と糖尿病に特化した生活習慣病のクリニックとして日々診療を行っております。

小さなクリニックではありますが、年間延べ10000人の患者さんを診療しております。

腎臓にお悩みであればまずはお気軽にご相談ください。

もし当院の診療にご興味がある場合は、以下の紹介ページご覧ください。

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