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FGF23とは 

FGF23とは

FGF23とは、血液中のリンと呼ばれるミネラルを調整するホルモンです。

骨の細胞から作られるホルモンで、腎臓や副甲状腺と呼ばれる臓器に作用して、最終的に以下のようなメカニズムで血液中のリンを下げる作用があります。

  1. 尿からのリンを排泄を増やす
  2. 腸からのリンの吸収を減らす

 

FGF23と慢性腎臓病

細かいところはまだわかっていない未知のホルモンですが、近年慢性腎臓病の早期発見や治療ターゲットとして注目されています。

特に慢性腎臓病の初期からFGF23が上昇することから、慢性腎臓病の進行の指標になることともいわれています。

 

FGF23と慢性腎臓病における働き

腎機能が低下するとミネラルであるリンの排泄が低下して、血液中のリンの濃度が高くなります。

血液中のリンの濃度が高くなると、カルシウムと結合してリン酸カルシウム結晶となり、血液中の蛋白とくっついて血管を痛めたりします。

そこでFGF23というホルモンが血液中のリンを減らそうとして、尿からのリンの排泄を促す働きをします。

尿のリンの濃度が上がることで、今後は腎臓でリン酸カルシウム結晶と蛋白の結合物質が増えて、腎臓を障害すると考えられています。(←様々な説がありわかっていない点も多いです。)

 

FGF23が高い場合

FGF23が高い場合、FGF23を下げることでどこまで腎臓を保護したり生命予後を良くするかはまだ分かっていません。

ただし、FGF23を上昇されるようなリンの摂取を減らすことによって、腎臓を保護したり、生命予後をよくするのではないかと期待されています。

リンを下げる治療については、姉妹サイト腎臓内科ドットコムの「リンの治療」のページをご参照ください。

 

FGF23を測定する方法 ~保険は効くのか?~

FGF23は血液検査を行うことで測定できます。

残念ながら、特別な難病ではない限り保険を使って測定することはできません。

今後保険診療で測定をすることができればと願っております。

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